第2回国連「水と衛生に関する諮問委員会」
(UNSGAB)
2004年12月 9-10日
日本、東京
開催結果
- 概要 -
第2回会合は、2004年12月9日、10日に世界銀行東京開発ラーニングセンターにて開催されました。諮問委員会は、2004年12月6日から8日に開催された、「統合水資源管理に関する国際会議」で採択された「統合水資源管理および効率化計画に関する提言」で示されたプロセスおよび提言に盛り込まれた手法を支持し、議長はこれを2005年4月に開催される持続可能な開発委員会13会期 に提出することに合意しました。
また、同じく本諮問委員会において「統合水資源管理に関する国際会議」 における「IWRMとリスク管理」分科会により本諮問委員会に提出された緊急アピールの基本的精神を強く支援しました。本緊急アピールには「2015年までに水災害による死者の数を半減する」というターゲットが国連ミレニアム開発目標に加えられるべきであるという項目が含まれています。そして、諮問委員会はこのアピールが、2005年1月に神戸で開催される国連防災世界会議で取り上げられるよう勧告しています。
諮問委員会の行動計画の立案、事務総長への提言の文言の作成も含めた、次回の会議までに諮問委員会が取り組むべき課題について合意しました。また、第4回世界水フォーラム(2006年3月メキシコシティ)など、今後の国際会議に関与していくことに合意しました。
-議長総括-
1.開会
諮問委員会の第2回会合は、2004年12月9日~10日の日程で、世界銀行東京開発ラーニングセンターにおいて開催された。
冒頭、コフィ・アナン事務総長のメッセージが、パトリチオ・チヴィーリ国連事務局経済社会局事務局長補により代読され、諮問委員会委員の努力と継続的な支援に対する感謝の言葉が届けられた。事務総長は、諮問委員会に対して、安全な飲み水と衛生設備の確保、および統合水資源管理に関する国際的な目標達成に向けた努力を加速させるための提言を行うこと、メンバー国間での意見交換を通して統合水資源管理計画の策定を促進させること、公平な利用と適切な給水を促進するためのよりよい水管理戦略を考案することを要請した。>アナン国連事務総長メッセージ全文へ
橋本龍太郎諮問委員会議長は、水災害に関する危機を最小限に抑えるための抜本的な対策を立てること、および各国政府を奨励し2005年までに各国が統合水資源管理計画を策定することについて確認することが必要であると述べた。議長はまた、国際的な合意を得た目標達成に向けて、諮問委員会は具体的な行動に踏み出す責任を負っていることを強調した。>橋本議長開会挨拶全文へ
パトリチオ・チヴィーリ事務局長補は、3つのテーマ別作業部会の中で議論すべき重要事項を紹介し、委員会が今後対処すべき問題を説明した。諮問委員会に対して、国際的合意を得た目標に向けた動きを加速させる方法、およびこれらの目標を達成するために政府や国際社会が果たすことができる重要な役割を明確にする方法について、事務総長に戦略的アドバイスを提案することを要請した。
ウィリアム・コスグローヴ氏は、12月6日から8日に東京で開催された、統合水資源管理に関する国際会議の結果を報告した。統合水資源管理に関する7つの分科会から提出された主要なメッセージの概略を説明し、また同会議中に採択され、持続可能な開発委員会13会期に提出予定の「統合水資源管理および効率化計画に関する提言」を提出した。
マニュエル・デンゴ国連経済社会局水・天然資源・小島嶼開発国課長は、国連水関連機関調整委員会(UN-WATER)の半期作業計画に関する報告を行い、持続可能な開発委員会13会期(CSD13)の枠内における、水と衛生に関する目標との関連性について強調した。
中垣宗治兵庫県豊岡市長は、同市の被った洪水に関する報告を行った。日本を襲った台風23号による、さまざまな形態の洪水について説明を行い、制度的枠組み、意識の向上や心構え、物理的なインフラという観点から、災害に対する準備の重要性を強調した。>報道記事へ
開会式での報告に加えて、カリヤン・レイ国連人間居住計画(UN=HABITAT)水・衛生・インフラ課長が、2004年11月29日から12月3日にセネガルのダカールにて開催された、あらゆる人のための水と衛生の国際フォーラム(Global WASH Forum)の結果について、ビデオ会議を通じて報告した。同フォーラムで採択された「ダカール宣言」の概略を述べ、諮問委員会委員と簡単な意見交換を行った。
2.議論の結果
橋本議長が、3つのテーマ別作業部会の議長として、第1作業部会「コミットメント」座長にファニタ・カスターニョ氏、第2作業部会「動員」座長にジュディス・リース氏、第3作業部会「統合水資源とその他」座長にマーガレット・キャトレイ・カールソン氏を指名し、委員会がこれに同意した。各作業部会では、事務総長への提言および諮問委員会のとるべき行動について議論が行われた。
委員会は、国連、国際社会、各国の一層の努力を促し、水に関する国際的合意目標への取り組みを進捗させるために積極的に関与していくことに合意した。また、効果的な監視、最貧国に対する財政的な必要性の特定、国連水関連機関調整委員会(UN-WATER)の能力強化などの必要性を強調した。議長は、委員会で採択された以下の成果を明確にした。
1) 諮問委員会は、2004年12月6日から8日に開催された、統合水資源管理に関する国際会議で採択された「統合水資源管理および効率化計画に関する提言」で示されたプロセスを支持する。委員会は、提言に盛り込まれた手法を支持し、議長はこれを2005年4月に開催される持続可能な開発委員会13会期に提出する。
>> 「統合水資源管理および効率化計画に関する提言」 全文へ
2) 諮問委員会は、統合水資源管理に関する国際会議における「IWRMとリスク管理」分科会により本諮問委員会に提出された緊急アピールの基本的精神を強く支援する。本アピールには「2015年までに水災害による死者の数を半減する」というターゲットが国連ミレニアム開発目標に加えられるべきであるという項目を含む。諮問委員会は、このアピールが、2005年1月に神戸で開催される国連防災世界会議で取り上げられるよう勧告する。
>>緊急アピール 全文へ
3) 諮問委員会の行動計画の立案、事務総長への提言の文言の作成も含めた、次回の会議までに諮問委員会が取り組むべき課題について合意した。
第3回諮問委員会は、持続可能な開発委員会13会期の開催に併せて、2005年4月にニューヨークで開催する予定である。議長および諮問委員会委員の代表は、持続可能な開発委員会13会期、経済社会理事会会合(2005年夏)、第4回世界水フォーラム (2006年3月、メキシコシティー)に関与していくことに合意した。.
-関連プレスリリース&報道記事-
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