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Meeting History

第4回国連「水と衛生に関する諮問委員会」

(UNSGAB)

2006年2月20-21日
ドイツ、ベルリン
開催結果報告(仮訳)


「国連水と衛生に関する諮問委員会」第4回会合は、2006年2月20日、21日の両日、ドイツ国ベルリンのGTZにおいて開催された。

1.主要な討議内容

前回会合のフォローアップとして、以下の3つの課題に関して“Your Action, Our Action”と題する「諮問委員会行動計画」を纏めることについて議論を行い、了承した。

  • 公益事業の業績向上のための水事業者パートナーシップ(WOPs)の構築
  • 資金調達
  • 衛生
<水事業者パートナーシップ(WOPs)>
諮問委員会行動計画に盛り込む水事業者パートナーシップ(WOPs)について、WOPsに関する作業部会から提案され、諮問委員会で了承された。
水事業者パートナーシップ(WOPs)とは、従来、官-官パートナーシップ(PUPs)と呼ばれていたものであり、公益事業者の能力開発を支援するために役立つシステムである。諮問委員会は、この新たなシステムを「水事業者パートナーシップ」と呼ぶことで合意した。これは企業、NGOや非営利で公的水道事業に貢献できる団体を排除するものではない。提案された諮問委員会行動計画に関しては、諮問委員会は付属書1.1に書かれた通り了承した。

<資金調達>
諮問委員会行動計画に盛り込む資金調達については、資金調達に関する作業部会から提案され、諮問委員会で了承された。
資金調達は、国際的に承認された水と衛生に関する目標を達成する上で、主要な課題の1つである。諮問委員会の取るべき行動の3つの主要分野が明確にされた。つまり国家政策策定のレベル、金融・資金提供者グループ、水と衛生サービスの提供を中央から地方自治体レベルへ移譲させることに関与している人々である。提案された諮問委員会行動計画に関して、諮問委員会は付属書1.2に書かれた通り了承した。

<衛生>
諮問委員会行動計画に盛り込む衛生については、衛生に関する作業部会より提案され、諮問委員会で了承された。
衛生分野は、ミレニアム開発目標(MDG)やヨハネスブルグ実行計画(JPOI)目標の達成において、特に遅れている分野である。諮問委員会は、衛生目標の達成に向けて、政治レベルでの関心を高め、集中した行動を取るとの点で合意した。提案されたCOAに関しては、諮問委員会は付属書1.3に書かれた通り了承した。

<モニタリング>
モニタリングに関しては、諮問委員会はUNICEF、WHO、CSD-WAND(水行動とネットワークのデータベース)による合同モニタリング計画など、世界的なモニタリングの推進を目指しているいくつか個別の計画に関して議論した。諮問委員会は、これらの計画を一堂に集め、総合的な研究を行い、方法論を改善できるような場を提供するよう、国連水関連機関調整委員会(UN-Water)に要請した。何人かの委員から、モニタリングに対して国家レベルで十分な予算が配分されていないとの懸念が表明された。
諮問委員会は、主要報告書や国際的な決議による「実行可能な提言」の中から特定された問題のリストに沿って、討議を進めた。諮問委員会の決定は、これらの問題に答える形で行われ、その結果は付属の表1.1に示されている。この決定に基づき、モニタリングに関する作業部会は、事務局の支援を受けて成果文書を作成する予定である。この成果文書を、諮問委員会行動計画のモニタリングに関する章とする。モニタリングに関する作業部会は、次のメンバーによって構成される。
  • ファニタ・カスターニョ
  • マーガレット・キャトレイ・カールソン
  • ジョルジョ・ジャコメリ
  • ロニー・カスリルズ
  • ジェラール・ペイヤン
  • 汪 恕誠
作業部会は、2月末までにモニタリングに関する議論の結果をまとめ、次回の会合までに他の諮問委員会メンバーに伝えるものとする。

<IWRM>
WRMに関しては、諮問委員会は実行可能な提言事項として、実質的な管理の統合、ステークホルダー間の連携について議論した。意思決定の過程において、ステークホルダー間の効果的な協力を推進すべきであるとの点で委員の意見が一致した。一部の委員から、資金提供者と流域団体(RBO)との対話が重要であるとの意見が出された。
諮問委員会は、主要報告書や国際的な決議による「実行可能な提言」の中から特定された問題のリストに沿って、討議を進めた。諮問委員会の決定は、これらの疑問に答える形で行われ、付属表1.2に記されている通りである。この決定に基づき、IWRMに関する作業部会は、事務局の支援を受けて成果報告書を作成し、これを諮問委員会行動計画のIWRMに関する章とする。IWRMに関する作業部会は以下のメンバーによって構成される。
  • マフムード・アブ・ザイド
  • ファニタ・カスターニョ
  • マーガレット・キャトレイ・カールソン
  • ウッシー・アイト
  • ロニー・カスリルズ
  • ポール・ニールソン
  • エリック・オダダ
  • ジュディス・リース
  • ヨルドン・ウズノフ
  • 汪 恕誠
作業部会は、IWRMに関する文書を2月末までにまとめ、次回の会合までに他の諮問委員会メンバーに伝えるものとする。

<水と災害>
会議の開催に先立って、米陸軍工兵隊長官ストロック中将が、「米国における水資源管理:ハリケーン・カトリーナへの対応と教訓」と題した発表を行った。ストック氏の発表は、ハリケーン・カトリーナによる災害と、陸軍工兵隊によって確立されたハリケーン対策と、その過程を余すことなく伝えるものとして、諮問委員会において高い評価を得た。
水と災害の問題を諮問委員会の柱の1つと捉えるべきであるという点で委員の意見が一致した。議長の要請を受けて、議長サポート・チームの責任者である尾田榮章氏より「水災害による死者を半減する」という目標の基本理念が説明された。何人かの委員は、水災害による死傷者の数を削減するために、新たな国際的数値目標を立てるべきであるという意見に賛成を表明した。一方で、MDGsに新たな数値目標を加えることに懸念を表明する委員もいた。
諮問委員会は、主要報告書や国際的な決議による「実行可能な提言」の中から特定された問題のリストに沿って、討議を進めた。諮問委員会の決定は、これらの疑問に答える形で行われ、付属表1.3に記された通りである。
この決定に基づき、水と災害に関する作業部会は事務局の支援を受け、成果報告書を作成し、これを諮問委員会行動計画の水と災害に関する章とする。水と災害に関する作業部会は以下のメンバーによって構成される。
  • マフムード・アブ・ザイド
  • ディビッド・ボーイズ
  • ファニタ・カスターニョ
  • ジョセリン・ダウ
  • エリック・オダダ
  • ヨルドン・ウズノフ
  • 汪 恕誠
作業部会は、水と災害に関する文書を2月末までにまとめ、次回の会合までに他の諮問委員会メンバーに伝えるものとする。

<国連水大賞>
前回の会合において、諮問委員会の要請に基づき事務局から「国連水大賞」の基準が提案された。諮問委員会は、提案された国連水大賞の概要について、付属書2に記された通り決定した。

<諮問委員会のメッセージ>
諮問委員会は、第4回世界水フォーラムにおいて、諮問委員会行動計画の一部として諮問委員会のメッセージを発表することで合意した。事務局は今回の会合の議論を反映した1~2ページの簡潔で力強いメッセージ案を2月末までに作成し、次回会合までに諮問委員会のメンバー全員に伝えることとする。諮問委員会は、次回の会合においてメッセージをまとめ、承認する。

2.その他の行動

CNNインターナショナルにて、公共広告(PSA)として放映されている諮問委員会の映像が、事務局より委員に紹介された。その公共広告は、1週間前から2~3ヶ月間、1日に5~6回放映され、1度に1億2000万人の人々の目に触れるものと予想されている。この公共広告を放映する目的は、諮問委員会の使命の1つである、水と衛生に関する国際的な関心を高めるためである。

第4回世界水フォーラムにおいて配布できるように、事務局の支援を受けて諮問委員会のパンフレットの準備が進められており、次回の会合においてまとめられる諮問委員会行動計画と共に配布される予定である。このパンフレットは、諮問委員会の活動を広く知ってもらうために、委員が利用するためにも提供される。諮問委員会のもう1つのツールとして、諮問委員会のロゴ・マーク入りの便箋と封筒が、委員の活動用に配布された。今後は委員の要請に基づいて給付される。

前回の会合で立ち上げられた公式ウェブサイト(http://www.unsgab.org)の内容が拡充され、現在はスペイン語版もあり、「Your Action」、「あなたの声(Your Voices)」、「MDGと水」などのページがある。

3.新委員

諮問委員会は次の2名の新メンバーを迎えた。

  • 汪 恕誠 氏 (中国水利部長)
  • ジョルジョ・ジャコメリ氏 (ハイドロイド総裁)

4.副議長

前会合における合意に従って、議長を補佐し諮問委員会の任務を遂行するために、ウッシー・アイト氏が諮問委員会副議長に任命された。

5.その他

前回会合の議論をフォローアップするべく、一部の委員がすでに活発に活躍されていることに議長が謝意を表明した。諮問委員会に出席したすべての委員は、諮問委員会の活動を促進するために、各人の能力を生かして行動に移すことに同意した。数人の委員が、地域の銀行、開発銀行などを含むステークホルダーとの仲介役を果たすとの意思を表明した。

6.次回(第5回)会合

「国連水と衛生に関する諮問委員会」第5回会合を、2006年3月14日、15日の両日、メキシコシティにおいて開催し、諮問委員会行動計画をまとめることで合意した。今後の会合の詳細は、事務局より伝えられる。

7.次回(第5回)会合の議題

次回の会合では、災害、モニタリング、IWRMに関して諮問委員会行動計画をまとめることを主要な議題とする。諮問委員会行動計画は、第4回世界水フォーラムでの、議長の基調演説の中で発表される。
諮問委員会は、「諮問委員会から国連事務総長に宛てたメッセージは、第4回世界水フォーラムの場で届けられる」ことを、事前に事務総長に知らせるよう事務局に要請した。
この会議の円滑な開催にご尽力いただいたドイツ政府並びに、委員の参加のためにご努力いただいたフランス政府に対し、諮問委員会を代表して、議長より感謝の言葉が述べられた。


Discussions at the 4th sessionLTG Strock, Chief of US Army Corps of Engineers, speaking at the 4th session




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